>東直子

> 日々起こるエピソード、交わした会話、揺れ動く気持ち、眠るまでずっと考えていたこと。強くこころを支配していたものも、いつのまにか記憶から消えていく。 何かを考える、ということは、現在のことを考え、過去を思い出し、末来を夢想するということ。 丘の上の建物の十階に住み、毎日上り下りしながら季節を肌で感じていた一年。